クラスター社内で今年開催されたLT会を一部紹介
この記事は クラスター Advent Calendar 2023 (2枚目) の1日目の記事です。
気が付けば昨年のアドベントカレンダーで会社に雑LTという文化があったので開催してみたを公開してから1年が経過してしまったぽけばです、ごきげんよう。 今年も色んな事があったような気がするし何かはやっていた気がする……ということで、今回は2023に私が企画した社内LT会について紹介したいと思います。
※ここで紹介する社内LT会は業務時間外に有志が集まって開催しているものです
そもそもLTって?
ライトニングトークと呼ばれる短いプレゼンテーションのことを、英単語の頭文字をとってLTと主にIT技術界隈で呼んでいます。 一般的に知られているスタイルは持ち時間5分で終了のものですが、クラスター社内で行われるLT会ではあまりかっちりn分といったような形ではないパターンが多いです。 業務じゃないし緩くていいんじゃない、と私も思っているので「だいたいn分くらい」くらいの雑さになっていたりします。
clusterを知る会
クラスターでclusterの開発に携わっている身なので、当然のことながらclusterのことを知る機会はたくさんあります。 とはいえ単に仕事をしているだけではなかなか知る機会がない物事、特に人々の知見や工夫といったものあるのではないか、という考えが自分の中にあったので開催してみることにしました。 ちなみにLT会といいつつ、発表者が多いわけでもないので長くても良いですよとか言ってた気がします(LT会とは)。
お題の方向性がちょっと難しいこともあり喋ってくださる方がいるか不安ではあったものの、当日は7名の方に喋っていただけました(自分も含めると8です)。 いくつかの機能の話、考え方ややっていることから、Cluster CultureやHello Clusterの"歴史"についてなどこの会だからこそ喋ってもらえた内容もあり、個人的には改めてclusterについて考える良いきっかけになりました。
推しLT会
前述したclusterを知る会が終了した後にとある方*1が推しているあるものについて話を振ったら話が盛り上がり、そういう自分が今推している物事を紹介する機会があってもいいんじゃね、という話になったので「推しLT会」を開催しました。 まぁとにかく好きなことを好きなように喋りましょうという感じですね。
レギュレーションはこんなかんじ:
- あなたが推したいものについて喋ってください
- あなたの推しであるなら技術・機材・etcのようなネタもOK
- 押し付けは良くないので、語彙に気を付けましょう
この会で発表を希望した方々は、やはり自分の推しのことを喋るだけあってとても熱量の高い発表ばかりでした。 ネタとしてはアニメやアイドル、VTuberのような鉄板ネタから推しの企業紹介という方向性のもの、ブラウザのようなツール系、そして(喋った人に許可を取ってないので)ここで書いて良いかわからない剛速球や変化球まで多種多様で面白かったです。
ちなみにこの会で喋った方のひとりが喋った内容を記事にしていたりします。 どんな発表が行われたのか垣間見れると思うのでぜひ読んでみてください。
反省としては3時間以上の会になってしまったことでしょうか。 推しの語りを止めるのはなー、という想いからタイムキープを緩めにしていたのですが……塩梅が難しいですね。 この会は折を見てまたやりたいと思いつつ、時間という制約とのバトルになりそう。
年末だよ雑LT
年末だし雑さが欲しいな……ということでなんと12/1、今日このアドベントカレンダー担当日と同じ日に雑LTを開催することにしていました! わざわざこのネタでアドベントカレンダー1日目枠を取りに来たのはこういう裏があったわけです。
雑LTは今回で9回目の開催だそうです。 社内有志で行われているイベントとしてはけっこうかなり息の長い部類に入るのではないでしょうか。 主催者を固定せずやりたいと思った人が雑に開催するというスタイルやジャンルを固定せずに隙に喋って良いという方向性が、会社文化として根付いている理由なのかもしれません。
ちなみに今回の雑LTの裏ではとある別のイベントも開催されます。 特に示し合わせたわけではなくいくつかの事情が重なった結果として同日開催になり「こういうこともあるんだな~面白い」という気分です。 それだけ社員同士で何かできる環境だということかもしれません。
さてはて、今日はいったいどのようなLTが行われるのでしょうか。 喋りたい人が名前とひとこと書く欄の多くが開始直前まで「なにか」としか書かれないのでまったく予想ができないんですよね。 それが楽しかったりもするのですけど。
来年やってみたいこと
ここまでは今年やってみたことでしたが、ついでに来年やってみたいことも書いておきます。
clusterの機能を使い倒すLT会をやれないかなーと考えています。 画面共有やファイル機能はあるわけだし、なんならスライドなんて用意せずクラフトアイテムやアクセサリーでLTしたって良いじゃないとかなんとか。 写真フィードもできたことですし。
おしまい
そんなわけでクラスター社のLTイベントの一部紹介でした。 皆さんが所属する会社、コミュニティでも緩いLT会をやってみませんか?
明日のアドベントカレンダー担当はLT会で何度か喋ってくださっている @ryu3taki さんです!
*1:もうひとりのクラスターアドベントカレンダー2023 1日目担当
会社に雑LTという文化があったので開催してみた
この記事は クラスター Advent Calendar 2022 (2枚目) の13日目の記事です。
昨日は monac さんの アバターCM動画をYouTubeで公開したよ! でした。 動画づくりの一端がみえて勉強になりますね。
というわけこんばんは、クラスター社でUnityとserverの間を行ったり来たりしているpocketberserkerです。 今年5月に入社してから既に7か月少々……月日が経つのは早いものですね。
技術的な話は先月の会社tech blogの記事を書いて満足したので、今回は技術ではない話……会社のLT会について紹介したいと思います。
雑LT
どういった話の流れか忘れてしまいましたが、ある月1出社日に同僚と雑談していた際に「半年前くらいに雑LTというのあって~」という話になりました。 そのときにふと思ったことがひとつ。
「LTはLightning Talkだとして……雑って何?」
前々職ではたまに社内エンジニアLT会の司会を担当していた身、気にならないはずがありません。 というわけで同僚に教えてもらった社内ドキュメントを見てみると、こんなことが書かれていました(一部抜粋+要約)。
- 雑にLTする会
- 開催したくなったら適当にページをつくって募集して雑に開催する
- 誰かが主催者になって定期開催、とかはしない
- 全社員だれでも参加自由
- テーマは自由
- 技術に寄りすぎるとおいてけぼりにしてしまうこともあるよ
- でも裁量は喋る人にお任せ
- 雑に好きなことしゃべったり聴いたりしたい
- LTならどんなにくだらない話をしても5分で終わる
- 業務ではない
なるほど不定期に情報発信する機会いいですね、参加してみたい……などと考えていたところ、 やりたいとおもった人が手をあげる
方式だと風のうわさが聞こえてきたので「やります!」と声をあげました。
こうして私がやると言い始めた 雑LT #7
は雑に開催が決定したのです。
ちなみに #7 と書いたところからもわかる通り、雑LTは今回で7回目の開催だったそうです。 数年にわたってこういった催しが自主的に開催されているのは地味にすごいですね。
準備
開催日時を決めて、ページを作って告知して、たまに再告知して終わりです!雑ですね!
……これだけだとあれなので捕捉しておくと、この手のイベントは主催が頑張りすぎると今後のハードルがあがってしまいますし、準備に疲弊してしまうのもなというのがあったので場を設ける程度の準備に留めた感じです。 開催ハードルを下げておくことが継続への道、とかなんとか。
発表者募集に関しては、ありがたいことに自主的に手を挙げてくださった人々のおかげで枠に困ることはありませんでした。 やはりこの手の会社に勤めている人は語りたいことのひとつやふたつはあるのだな、と安心した記憶があります。
そんな感じで前日まではほぼ何もしてなかったわけですが、当日準備のいくつかは人々に手伝ったいただきました。 声をかけたら笑顔の二つ返事でやってくださってとても助かりました。
発表内容
テーマは自由
ということもあってか、技術的な話もあれば趣味全開の話もありつつ、発表者それぞれの個性が現れていてとても面白い発表ばかりでした。
また、圧倒的な内容で視聴者一同がぽかーんとするものから常に笑いの嵐を起こす発表、そんな歴史があったんかみたいな内容、資料を用意せずVRの実演のみで視聴者に興味をひくスタイルもあったりと、なかなかバラエティに富んでいて勉強にもなりました。
ところで皆さんは、 クラスター Advent Calendar 2022 (2枚目) の 9日目の記事は読まれましたか? 趣味開発アプリのVRM 1.0対応という興味深い内容なので、未読の方はぜひ読んでみてください!
この記事の 本題
部分にはスライドが埋め込まれているのですが、実はこれは、雑LTで発表してくださったときの資料だそうです!
テーマの縛りがないからこそこういった趣味開発の紹介ができることも、雑LTの良い一面ではないかと考えています。
心掛けたこと
今回の雑LT開催にあたって個人的に心掛けていたことは以下の通り。
- 発表タイトルは発表時まで決まってなくてもOK
- 飛び入りあり
- タイムキープはするが強制終了はしない
- できる限りひとことコメントを返す
- Slackをちゃんとみる
まず発表タイトルについてですが、この手のLT大会は開催日当日が近づくにつれてテンションが変動し内容を変えたくなることがあるんですよね(という勝手な自己経験則)。 個人的にはそういうのもLTイベントの醍醐味かなと思っているので、特にタイトルを埋めてもらうようなことはしませんでした。 (実は明記してなかったですが)当日飛び入りありにしたのもこのあたりが絡んでいます。
タイムキープについては物理的な時間の誓約(深夜に突入しないようにしたい)があったので悩ましいところだったのですが、まー雑なLT会だしということで残り時間や超過時間は共有しつつも強権は発動しないスタイルに落ち着きました。 せっかくの喋る機会を奪いたくないという個人的なわがままもあります。 あとなるべく発表者を遮りたくなかったので、将棋のタイムキーパーみたいな発声を心掛けてみました(役に立ったかはわからない)。
続いては司会に関する話です。 世に広まっているLT会の多くは質問時間を設けないことが多く、時間的制約を鑑みて今回の雑LTもそのフォーマットに沿って行いましたが、ここで問題になるのが発表者へのフィードバックの少なさです。 特にオンライン発表の場合は拍手といった物理的フィードバックも得られないことが多いので、いまいち発表した気になれない問題が付きまといます。 こういった状況を払しょくしたかったこともあり、常にマイクを持っている司会の私は"どんなに拙くてもひとことは反応を返す"べきだと考え実行に移したのでした。 必ずしも適切にコメントできたとは思っていないですが、参加者から「良いコメント」みたいな反応をいただけたのでここは司会として意識しておいて良かったと感じた部分です。
最後に Slackをちゃんとみる
ですが、これは参加者や社内の状況をちゃんと見ておきましょうという話です。
発表者もそうですが、もちろん単に参加している人たちにもできる限り楽しんでもらいたいので、人々の反応をみながら休憩を挟んだり発表順を入れ替えたりしました。
とはいえ、これとタイムキープとコメントを考えるのを同時に行うのはかなり大変だったので、分担したほうがよかったなという反省があります。
おわりに
というわけで、雑LTという社内のお祭り的なイベントの紹介でした。 こういったイベントが半年~1年に一度あると程よく好奇心が知識欲がくすぐられたり、業務的にはあまり関わりのない方とも会話できる良い機会になるのでおすすめです。
普段から技術LT会をやっているよーという会社さんは、逆に 某社で行われていたらしい闇LTのようにエンジニアリングの話題を話してはならない縛りを入れてみるのも面白いと思います。 たぶんきっと楽しいイベントになると思うので、皆さんの会社でもぜひやってみてはいかがでしょうか?
雑が皆さんを待っています。
2022/12/19 4コマ漫画で紹介されました
趣味のことから技術の話、何となくの思いつきまで!何でも話せる気軽な催しです!#クラスター社の日常 pic.twitter.com/c7Trf4yLtP
— クラスター株式会社 (@cluster_corp) 2022年12月19日
Microsoft MVP for Developer Technologiesを再受賞しました
今年も受賞できました7回目。関係各位の皆様ありがとうございます(特に前職ドワンゴ)。 ちなみに今年も活動報告は F# オンリーでした。
ここ数年は F# の新機能が小粒揃いだし、仕事は相変わらず .NET 関係ないしで悶々としていましたが、ようやくメジャーバージョンアップの足音が聞こえてきたのでまた1年頑張っていこうと思います。 リポジトリも .NET Foundation下に移ったことですし、気持ちを新たにやっていく所存です。
まぁ、そのまえにまずはFSDNの全面改修頑張りますはい。。。
というわけで、今後ともよろしくお願いします。
Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologiesを再受賞しました
今年もなんとか受賞できました、6年連続とは我ながらびっくりですね。 関係各位ありがとうございます。
Visual Studio and Development Technologiesと言っても相変わらず F# が主戦場です。 とはいえ最近は.NET Core対応云々の話が多かったかもしれません。 あとはILやコンパイラの知識が地味に増えたので手を広げられる範囲が少し増えたかも…? なんにせよ引き続きインプットとアウトプットですね。
OSSは相変わらずメンテしているようなしていないような…反応が遅くなってしまい申し訳なさががが。 重い腰を上げるスピードを速める手段を確立したいところです。 雑に作るのはできるんですけどね…難しい。
ところで最近はもう少し F# に関するアウトプットを増やしたいなと思いつつ、とはいえプライベートのみでの活動にも限界を感じつつ、そのプライベートもあれやりたいこれ試したいと発散気味なのでどうにかしないと…うーん時間が足りない。 あと半年くらいで三十路に突入するのもあっていろいろ悩みつつ、まぁ何かしら調査や試作や実装やメンテナンスをやっていく所存です。
そういうわけで今年度もよろしくお願いします。
新しい言語を触り始めた時に実装してみるもの一覧
ajitofm 13に「言語を学ぶ時に練習で何を実装してみるか」みたいな話が出ていた。 で、自分は何やっているかなーと思ったので書き出してみる。
全部やるってわけではなく、目的に応じていくつかやってみる感じ。
- parser combinator
- パフォーマンスを求めないなら数日で実装できる
- 文字列操作
- 最適化の練習(文字列編)
- JSON serializer
- parser combinatorを使って何かやってみる時の定番?
- quickcheck的なライブラリを練習するのにちょうど良い
- binary serializer
- バイナリ操作
- マクロ
- 最適化の練習(バイナリ編)
- msgpackが仕様の大きさ的にやりやすい?
- データ構造
- ひとつひとつは小さいので練習しやすい
- データ構造、アルゴリズムの復習を兼ねる
- TODOリスト
- Webフレームワーク
- DB
- logging
- テスティングフレームワーク、アサーション
- リフレクション、メタプログラミング
- AST変換(power assertもどきを題材に)
- 同値比較の考察に便利?
- 完成度は重視しない
他の人がどういうことをやっているのか気になるところ。
技術書典3で F# 入門的なものをだします
そういえば今回はえ14でいい場所っぽいです。もみあげ@pocketberserkerさんと共同スペースで前出したコンパイラ本の完全版を出します(予定https://t.co/LZfLZQg5OK
— インターネットの闇 (@no_maddo) 2017年9月23日
なんとかまにあってよかった…。
表示はこんな感じ
高階ことりちゃんの画像は以下のサイトからお借りしました。 CC BY-SA 3.0だそうです。
内容としては.NET Core 2.0でF#に入門する的なものになります。 といっても半分くらい文法説明です。
500円の予定です。 今のところ電子版の予定はありません。