『アジャイル開発とスクラム』と『SCRUM BOOT CAMP THE BOOK』を読んだ

久々の、そしておそらく学生生活最後の読書感想文です。

今回は今年1月、2月に発売されたスクラム系の本2冊。

アジャイル開発とスクラム 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント

アジャイル開発とスクラム 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント

SCRUM BOOT CAMP THE BOOK

SCRUM BOOT CAMP THE BOOK

最初は別々に記事を書こうと思っていたのですが、書けるときに書いておかないと両方書きそうにないので、まとめてしましました…。

購入理由

前者は『ユーザー向け』というのに興味をもったからで、後者は

感じたことをざっくりまとめると

アジャイル開発とスクラムが経営層・プロダクトオーナー対象、SCRUMBC本がスクラムマスター対象かな、という印象を受けました。
アジャイルサムライ*1などは開発チームを対象にしている印象があるので、三点セットで読めばアジャイルスクラムを学べるのではないでしょうか。

スクラムを通して考える

アジャイル開発とスクラムでは、ソフトウェア開発におけるリーダーシップと企業理念・イノベーションについて、スクラムを通して考えることになります。

SCRUM BOOT CAMP THE BOOKでは、スクラムを通して"学びの仕組み"について考えることができます。

雑感

SCRUMBC本にはプラクティスという言葉がほとんど(もしくは全く?)出てこない。TDDやペアプロなどの言葉も登場はするものの、言葉の説明はない。"Scrum Boot Camp"の本だからなのかはわからないですが、この割り切り(?)方は好きです。

対して、アジャイル開発とスクラムにはプラクティスが概説されています。こちらは"ユーザー向け"だからこそ説明を入れたのでしょうか。

そう考えると、この2冊(サムライ入れると3冊か)は絶妙なバランスですね。

気になったところ

SCRUMBC本、p109。

ボク「1週間で8ポイント…全部で168ポイントだから…」
ボク「今の人数で5ヶ月あれば…イケる!」
ボク「ブチョーと営業部長のところに行ってくる!」
キミ「いってらっしゃい…って、なんなの…」

SCRUM BOOT CAMP THE BOOK

仮に1ヶ月=4週間計算だったとして、5ヶ月で160が限界なのではー、と思った*2のはさておき。
これ、どう説明したのだろうね…というところが気になっていたりします。

おわりに

各視点から考えてみたい、学びたい方にもお勧めです。

アジャイル開発とスクラム、SCRUM BOOT CAMP THE BOOKは読書速度の早い方なら土日で読みきれると思います。わりと遅めの私でも前者は3日、後者に至っては1日かからなかったので。ちなみに、アジャイルサムライも3日くらいあればたぶん読めるので、読書の苦手な方にも大変親切な3冊ですね。


最後に。この文章は実践が伴っていない感想なので、仕事でScrumチームに入る日が来れば、改めてもう一度読み直して感想を書こうと思います。

*1:スクラムの本ではないけれど…

*2:前ページに「次のプロジェクトが半年後から始まる」と書かれているので、もしかしてそこから「リミット半年->168ポイントは大丈夫」だと判断した…?