お前もnullにしてやろうか! #FsAdvent

この記事はF# Advent Calendar 2015の31日目の記事です。

ガス欠なので役に立たないネタでお茶を濁します。

Noneはnullと解釈できる

F#erの皆様はたいていprintf "%A" Noneを実行して<null>と表示されることに落胆したことがあるのではないでしょうか。 私は落胆しました。

同じようなことをやってみる

[<CompilationRepresentation(CompilationRepresentationFlags.UseNullAsTrueValue)>]
type A<'T> = B | C of 'T
with
  [<CompilationRepresentation(CompilationRepresentationFlags.Instance)>]
  member this.Value = match this with | C a -> a | B -> failwith "oops!

CompilationRepresentationFlags.UseNullAsTrueValueを指定することで、引数をとらない識別子をnullとして表現可能になります。 こいつを付けた状態でメンバーにCompilationRepresentationFlags.Instanceを付けなかったら、そのメンバーは静的にコンパイルされます。

使いどころは?

  1. .NETが絡む
  2. その判別共用体の中で引数をとらない識別子が一つのみ
  3. nullにしてもよいと思った場合

これがそろったら使うか…? くらいの認識です。 ぶっちゃけ使うことはないだろうと思っています。

気を付けるべきとき

自分は使わないとはいえ、どのライブラリも使わないということは言えないので、対処してあげる必要があったりします。

ぱっと思いつく罠にはまるパターンはPretty Printerですね。

あとは box したときにやらかしそうとかですかね。

結論

使うな。だが注意せよ。

追記

こうしてnullに表現可能になった識別子は、コンパイルしたらUnchecked.defaultofでnullではなく代わりにunion caseのほうが使われるみたいですね。 F# Interactiveではnullが返ってきたので、コンパイラが色々やっている模様。