会社に雑LTという文化があったので開催してみた

この記事は クラスター Advent Calendar 2022 (2枚目) の13日目の記事です。

昨日は monac さんの アバターCM動画をYouTubeで公開したよ! でした。 動画づくりの一端がみえて勉強になりますね。

というわけこんばんは、クラスター社でUnityとserverの間を行ったり来たりしているpocketberserkerです。 今年5月に入社してから既に7か月少々……月日が経つのは早いものですね。

技術的な話は先月の会社tech blogの記事を書いて満足したので、今回は技術ではない話……会社のLT会について紹介したいと思います。

雑LT

どういった話の流れか忘れてしまいましたが、ある月1出社日に同僚と雑談していた際に「半年前くらいに雑LTというのあって~」という話になりました。 そのときにふと思ったことがひとつ。

「LTはLightning Talkだとして……雑って何?」

前々職ではたまに社内エンジニアLT会の司会を担当していた身、気にならないはずがありません。 というわけで同僚に教えてもらった社内ドキュメントを見てみると、こんなことが書かれていました(一部抜粋+要約)。

  • 雑にLTする会
  • 開催したくなったら適当にページをつくって募集して雑に開催する
    • 誰かが主催者になって定期開催、とかはしない
  • 全社員だれでも参加自由
  • テーマは自由
    • 技術に寄りすぎるとおいてけぼりにしてしまうこともあるよ
    • でも裁量は喋る人にお任せ
  • 雑に好きなことしゃべったり聴いたりしたい
    • LTならどんなにくだらない話をしても5分で終わる
  • 業務ではない

なるほど不定期に情報発信する機会いいですね、参加してみたい……などと考えていたところ、 やりたいとおもった人が手をあげる 方式だと風のうわさが聞こえてきたので「やります!」と声をあげました。 こうして私がやると言い始めた 雑LT #7 は雑に開催が決定したのです。

ちなみに #7 と書いたところからもわかる通り、雑LTは今回で7回目の開催だったそうです。 数年にわたってこういった催しが自主的に開催されているのは地味にすごいですね。

準備

開催日時を決めて、ページを作って告知して、たまに再告知して終わりです!雑ですね!

……これだけだとあれなので捕捉しておくと、この手のイベントは主催が頑張りすぎると今後のハードルがあがってしまいますし、準備に疲弊してしまうのもなというのがあったので場を設ける程度の準備に留めた感じです。 開催ハードルを下げておくことが継続への道、とかなんとか。

発表者募集に関しては、ありがたいことに自主的に手を挙げてくださった人々のおかげで枠に困ることはありませんでした。 やはりこの手の会社に勤めている人は語りたいことのひとつやふたつはあるのだな、と安心した記憶があります。

そんな感じで前日まではほぼ何もしてなかったわけですが、当日準備のいくつかは人々に手伝ったいただきました。 声をかけたら笑顔の二つ返事でやってくださってとても助かりました。

発表内容

テーマは自由 ということもあってか、技術的な話もあれば趣味全開の話もありつつ、発表者それぞれの個性が現れていてとても面白い発表ばかりでした。 また、圧倒的な内容で視聴者一同がぽかーんとするものから常に笑いの嵐を起こす発表、そんな歴史があったんかみたいな内容、資料を用意せずVRの実演のみで視聴者に興味をひくスタイルもあったりと、なかなかバラエティに富んでいて勉強にもなりました。

ところで皆さんは、 クラスター Advent Calendar 2022 (2枚目) の 9日目の記事は読まれましたか? 趣味開発アプリのVRM 1.0対応という興味深い内容なので、未読の方はぜひ読んでみてください!

この記事の 本題 部分にはスライドが埋め込まれているのですが、実はこれは、雑LTで発表してくださったときの資料だそうです! テーマの縛りがないからこそこういった趣味開発の紹介ができることも、雑LTの良い一面ではないかと考えています。

心掛けたこと

今回の雑LT開催にあたって個人的に心掛けていたことは以下の通り。

  • 発表タイトルは発表時まで決まってなくてもOK
  • 飛び入りあり
  • タイムキープはするが強制終了はしない
  • できる限りひとことコメントを返す
  • Slackをちゃんとみる

まず発表タイトルについてですが、この手のLT大会は開催日当日が近づくにつれてテンションが変動し内容を変えたくなることがあるんですよね(という勝手な自己経験則)。 個人的にはそういうのもLTイベントの醍醐味かなと思っているので、特にタイトルを埋めてもらうようなことはしませんでした。 (実は明記してなかったですが)当日飛び入りありにしたのもこのあたりが絡んでいます。

タイムキープについては物理的な時間の誓約(深夜に突入しないようにしたい)があったので悩ましいところだったのですが、まー雑なLT会だしということで残り時間や超過時間は共有しつつも強権は発動しないスタイルに落ち着きました。 せっかくの喋る機会を奪いたくないという個人的なわがままもあります。 あとなるべく発表者を遮りたくなかったので、将棋のタイムキーパーみたいな発声を心掛けてみました(役に立ったかはわからない)。

続いては司会に関する話です。 世に広まっているLT会の多くは質問時間を設けないことが多く、時間的制約を鑑みて今回の雑LTもそのフォーマットに沿って行いましたが、ここで問題になるのが発表者へのフィードバックの少なさです。 特にオンライン発表の場合は拍手といった物理的フィードバックも得られないことが多いので、いまいち発表した気になれない問題が付きまといます。 こういった状況を払しょくしたかったこともあり、常にマイクを持っている司会の私は"どんなに拙くてもひとことは反応を返す"べきだと考え実行に移したのでした。 必ずしも適切にコメントできたとは思っていないですが、参加者から「良いコメント」みたいな反応をいただけたのでここは司会として意識しておいて良かったと感じた部分です。

最後に Slackをちゃんとみる ですが、これは参加者や社内の状況をちゃんと見ておきましょうという話です。 発表者もそうですが、もちろん単に参加している人たちにもできる限り楽しんでもらいたいので、人々の反応をみながら休憩を挟んだり発表順を入れ替えたりしました。 とはいえ、これとタイムキープとコメントを考えるのを同時に行うのはかなり大変だったので、分担したほうがよかったなという反省があります。

おわりに

というわけで、雑LTという社内のお祭り的なイベントの紹介でした。 こういったイベントが半年~1年に一度あると程よく好奇心が知識欲がくすぐられたり、業務的にはあまり関わりのない方とも会話できる良い機会になるのでおすすめです。

普段から技術LT会をやっているよーという会社さんは、逆に 某社で行われていたらしい闇LTのようにエンジニアリングの話題を話してはならない縛りを入れてみるのも面白いと思います。 たぶんきっと楽しいイベントになると思うので、皆さんの会社でもぜひやってみてはいかがでしょうか?

雑が皆さんを待っています。

2022/12/19 4コマ漫画で紹介されました