『実践F# 関数型プログラミング入門』読了

実践 F# 関数型プログラミング入門

実践 F# 関数型プログラミング入門

先週あたりから読み始めて、ようやく読み終わったので個人的な感想を少し。

読みやすい、わかりやすい

初心者にとって参考書の読みやすさ、わかりやすさは(個人的には)とても重要だと思います。
そしてこの本は読みやすく、わかりやすいです。
非常に丁寧な解説や言及が、これら2つをひきだしているのだと思います。

構成が良い

章の順序構成が良い感じだと思いました。
たとえばプリミティブ型のきちんとした説明は5章までありませんが、これは型推論があるF#ならではの構成だと思います。
そんな感じで、言語の特徴を活かした章構成なので楽しく読めます。

著者の想いが伝わってくる

特にリスト4-16あたり。

誤植

誤植がいくつかあります。
ただ、正誤表がそのうち公開されるらしいので、この問題はそのうち解消されると思われます。

MapReduceの話をするなら・・・

わりと最初のほうでMapReduceの説明が書かれているのですが、実装例はでてきません。
説明を書くなら例も書いてほしかったかな、と思いました*1


あと↑とは直接関係はないですが、コンピュテーション式はもう少し非同期ワークフロー以外での話がほしかったかなと。

まとめ

F#に興味がある、もしくは勉強したいと感じたら真っ先にこの本を読むといいと思います。
オライリーの『プログラミングF#』も良い本なのですが、淡々としすぎていて入門書としては厳しいです*2
しかし、オライリー本は幅広く機能の紹介が行われているので、こちらも読む価値は十分にあります。
ですので、『実践F#』→『オライリー本』の順序で読むことをお勧めします。


最後に一言。
『F#楽しい!』

*1:でも例を入れるとさらにボリュームが増え、それはそれで大変なことに・・・・・・

*2:私はオライリー本から入ってかなり苦しみました